Market Price
一方実勢平均価格20~25万円という相場価格は、先に述べたような多様な価値観が生み出した新しい相場とも言えますが、その側面としていくつかの理由も考えられます。
ひとつは昨今の経済状況にあるのは勿論と考えますが、現在の景況感とは別に、婚約指輪に携わる側として掘り下げて考えてみれば以下の理由が考えられます。
かつて「高額品、特に見なければ判断出来ない宝石はネットでは売れない」と言われていました。
また、婚約指輪の購入者は、実際に徐々にではありますが減っています。
しかし、インターネットにおける婚約指輪を始めとした高額ジュエリーの販売個数は年々増加しています。
これは多くの方々にとってインターネットでのお買い物がもはや日常となり、情報をきちんと吟味すれば、高額品である婚約指輪もまたその例外ではなく、インターネットにおいて実店舗と同品質のものを実店舗よりはるかにリーズナブルに購入出来るという事実が着実に認識され、実際にご購入されているからでしょう。
ひと昔前までは婚約指輪の最低カラットは0.3ctが業界では当たり前でした。
10万円以下で買える婚約指輪など存在もしませんでした。
しかし昨今の経済状況が婚約指輪の販売個数を減らし、なんとか個数を維持したいために1つ1つのパーツでグレードを下げ、低価格化せずにはいられない状態となりました。
これまで主流であったプラチナ素材のセッティング枠にホワイトゴールドが加わり、ダイヤモンドのカラットは0.2ct台がメインレンジに躍り出ようとしています。