Four-Cs

Quality or Weight

ダイヤモンド 4Cの優先順位(4)クラリティ

クラリティの考察

ダイヤモンドのクラリティグレードは、グレーダーが10倍のルーペで見て視認できる、インクルージョン(内包物)やブレミッシュ(表面の傷)の、大きさ、数、色、場所によってグレードが決まります。

大きさは小さいほど、数は少ないほど、色は薄いほど、場所は中心から離れるほどモアーベターとなるのです。

カラーグレードと比べ説明のしやすいグレードであり、殆どの方が予め傷や内包物の無い方が希少価値が高く、輝きも良い事を知っています。

実際、インクルージョンやブレミッシュの比率が少なければ少ないほど、ダイヤモンドに入った光の進路を妨げる要因が少なくなり、よりダイヤモンドは輝きます。

エンゲージリングをメインレンジとされている宝石店では、肉眼で容易にインクルージョンを確認できるダイヤモンドを使用する事は余り無いため、説明用にIクラスのダイヤモンドルースを置いていたりするのですが、実際肉眼で見ることが出来ない場合でも、ご説明の範囲で納得される方が多いのもこのグレードの特徴です。

VVS1とVVS2の違い、VS1とVS2の違いは、どちらもテーブルの中心あたりにインクルージョンがあるかどうか、その大きさがどうかで決まる場合が多くなります。

専門家の間では、VS2の範囲が広すぎるのでVS3を新設すべきだという声も聞かれます。

VS2とSI1の境界にあるクラリティ特性を持ったダイヤモンドに巡り合った際、その度どちらにしたものか頭を悩ます事が多いのです。

特に比較的大きいダイヤモンドでは、肉眼で小さいながらもインクルージョンの位置が分かるのでは、というVS2に出会う場合がございます。

これは、同じ大きさのインクルージョンでも、小さなダイヤモンドより大きなダイヤモンドの方が、全体に占める割合が小さくなるためだと考えられます。

総じてVS2であれば、光の通りを著しく妨げるクラリティ特性のものは無いのですが、曖昧さが無いという意味と、10倍のルーペである程度クリーンな状態にこだわるのであれば、VS1以上をお勧めしています。