4C Clarity
一見、同じように見えるダイヤモンドも、世界に同じ人間が二人いないように、ふたつとして同じものはありません。
そして完全な人間がいないように、フローレスと呼ばれる極めて少量のダイヤモンドを除いて、大抵のものには内包物があります。
クラリティのグレードは、この内包物の数、大きさ、色、場所などによって決められ、少ないほど希少価値は高くなります。
しかし、ダイヤモンドの内包物は言ってみれば天然の指紋のようなものであり、一粒一粒の個性でもあるのです。
たとえ内包物があったとしても、輝きに影響を与えない程度のものであれば、ダイヤモンド本来の美しさは損なわれることはありません。
もし、ダイヤモンドの輝きに影響を与えるような内包物は避けたいとお考えなら、VS2以上をお選びになられれば、肉眼では内包物を発見することは非常に困難ですし、輝きに影響を与えることも全くと言って良いほどありません。
クラリティのグレードを決めるにあたっては、効果的な照明の下で10倍に拡大して専門家によって検査され、下のチャートのように鑑定されます。
クラリティ特徴には2種類(ブレミッシュ:外部、インクルージョン:外部から内部もしくは内部)があり、インクルージョンは、完全に内部か表面から内部に伸びています。
クラリティグレードに与える影響は、それらのサイズ、数、位置、性質、色およびレリーフによって決まります。
典型的なブレミッシュには、スクラッチ、ニック、およびナチュラル(カッティング工程で残された原石結晶表面)が含まれます。
インクルージョンには、鉱物結晶、割れ(フェザーと呼ばれる)、および結晶構造中のひずみの跡が含まれます。
10倍でブレミッシュやインクルージョンはない。
10倍でインクルージョンがなく、重要でないブレミッシュのみ。
10倍で見えにくい微小なインクルージョン
10倍で見えにくいものから見えやすい範囲の軽度なインクルージョン
10倍で見えやすいまたは非常に見えやすい明瞭なインクルージョン
比較的大きな石では、肉眼でもインクルージョンを判別できる場合もある。
フェースアップで肉眼で見えることがある顕著なインクルージョン
I3では、石の耐久性を脅かすこともある。